アジア・パシフィックのMICEの未来

YGMF Vol.3_Session 2「 アジア・パシフィックのMICEの未来」
Future of Business Events in Asia Pacific
co-hosted by JCMA

 

ワイキン・ウォン / Waikin Wong
国際会議協会 [ICCA] アジア・パシフィック事務局長
Regional Director, ICCA Asia Pacific

ヒョイン・ソン / Hyo-in Son
KINTEX、コンベンション・マーケティング・アシスタントマネージャー
Assistant Manager, Convention Marketing, KINTEX

 


アシュウィン・グナセケラン / Ashwin Gunasekeran
ペナン・コンベンション&エキシビション・ビューローCEO
国際会議協会 [ICCA] アジア・パシフィック部会長
CEO, Penang Convention & Exhibition Bureau [PCEB]
ICCA Asia Pacific Chapter Chair
 


武内 紀子 / Noriko Takeuchi
日本コンベンション協会 [JCMA] 代表理事、株式会社コングレ 代表取締役社長
President, Japan Convention Management Association
President of Congrès Inc.

 

[Host] 武澤 桂一 / Keiichi Takezawa
パシフィコ横浜 誘致推進課 係長
Manager, Sales & Marketing
PACIFICO Yokohama

 

 

このセッションでは、まず2021年に新しくICCAアジア・パシフィック事務局長に就任したワイキン・ウォン氏から、会議業界における現状分析を共有いただきました。

❝安心・安全は今や優先事項のトップに挙げられる、渡航制限・現地でのイベント制限事項など相互情報共有が重要、不確実な状況においては顧客の求める情報を迅速に察知してプロモーションするCVBの能力も問われる、テクノロジーへの対応能力、地域のコミュニティ、ナレッジ・エコノミーの開発と呼応したイベントにおけるレガシーの醸成、組織内の再教育…これについてはICCAもサポート体制を整える途中である、そしてハイブリッド・イベントはコロナ後も有効性を持つ…ICCA総会で実施したマルチ・ハブ形式など、自治体からの支援は今まで以上に重要になる。また、ICCAが2021年にリリースしたGlobal Association Meeting Protocolの4つの柱:Sustainability, Equity & Legacy、Crisis Planning & Mitigation、Advocacy & Policy、Sector & Community Alignmentの一つでもあるように、ツーリズムを超えてイベントによるレガシー・インパクトを探る動きが活発になっている。❞

その一つの例として、プレゼンの中ではサラワクの事例を紹介いただきました。


続いて、 ICCA Future Leaders CouncilメンバーでもあるKINTEXのソン・ヒョイン氏から、FLCの活動と、この活動に加わったモチベーションについてお話しいただいたプレゼンテーションは、若手世代への激励ともなりました。

❝FLCの2年の任期のうち、メンバーから発案された課題とICCAから与えられた課題を2つずつ、計4つの課題に取り組むが、最初の課題としてFLCが掲げたのは「Social sustainability」だった。状況を鑑みるに、経済的なサステナビリティは課題のトップに上がってくるが、「取り組むべき」課題としては、若手世代もベテラン世代も、環境/社会的サステナビリティの重要性を認識している。今まで業界的には「グリーンコンベンション」など、環境面でのサステナビリティに注目されてきたが、イベントの基本である「人」からはじめ、業界の担い手である「人」のサステナビリティにも光を当てるべき。新しいアイデアをもたらす若手をもっと決定プロセスに巻き込むことは、業界の生き残りにもかかってくる。これは、個人的な価値観に基づいて行動するというミレニアルの特性にも関わってくる。❞


この後、ICCAアジア・パシフィック部会長のアシュウィン氏も加わり、JCMA代表の武内紀子氏のモデレーションのもと、JCMA会員から事前に集められた質問に答えていただくという形でパネル・ディスカッションが行われました。

 

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Pitch 2 ユニバーサルサービスについて

 

伊藤 愼抄子 / Masako Ito
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル、人事担当マネージャー
InterContinental Yokohama Grand

 

Session2を終えてのPitchには、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルより伊藤 愼抄子氏にご登場いただきました。

 

❝特別な人へのイレギュラー対応であるバリアフリーであるのに対し、誰に対しても安全で使いやすい「ユニバーサルデザイン」の考えを接遇にあてはめた「ユニバーサルサービス」。バリアフリーの導入はコストがかかるものですが、心のバリアフリーである「ユニバーサルサービス」は、誰でもすぐに始められます。日本全国で何らかのサポートを必要とする人は実に40%に及びます。建物にバリアがあっても、対応次第で心に印象を残すことができるはず、選択肢を狭めず、だれにとっても過ごしやすい世界を目指して、ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテルではユニバーサルサービスに取り組んでいます。❞